排他式>覚書>ぱそこらむ

第五回:モバイルキーボードの理想

近年のキー構造

キー構造図

 これは、近年多く見られるモバイル系PCで採用されているキーの簡略図である。
 多少の違いは有れ、おおよそ似た仕組みになっている。
 古いノートのキーと低価格化のため簡素化された物は、パンタグラフを廃している。

 ブッシュがサスペンションの役割を行い、同時にスイッチも兼ねている。
 パンタグラフは、キーが真っ直ぐストロークする様、補佐している。

キーの動き

正しいキーボードの入力時

 キートップを押すと上図の通り動く計算だ。
 ところが大部分のキーは、この様に動く事は無い。
 どういう事だろう?

しなった場合 その1
実際はこうだ。
しなった場合 その2
しなってから押し下がる。

 なんと、キーの底面が意外に柔らかいのだ。
 従って、困った事にキーと同時、或いは前後してキーボードがしなるのである。
 これではせっかくのブッシュやパンタグラフの効果がスポイルされてしまう。
 また、キーボード底面の下に隙間がある場合尚更である。
 隙間が無い場合でも、底面の下に更なるプレートが有ったりするので、そこと当たる時、キー入力の感触が2つ(以上)打つフィーリングになり、非常に不愉快になる。

うんちく

 発売元IBMのノートパソコン「ThinkPad」シリーズが良い感触のキーボードを持っている事は、広く認知されている。
 一言で「ThinkPad」と言っても、キーの構造は数種存在している。しかし、概ね独特のタッチをしている事は間違いない。

 しかし、多くの人はこれらのキーボードのほとんどが他社と全く同じ形状な上、同じパーツで構成されている事実を知らなかったりする。中には「ThinkPadは、パンタグラフの構造等を独自開発して高級感を出している。」と豪語する人も居る。いや、実際、日本IBMのホームページの自社製品紹介欄にそう書いているのだから、それをそのまま鵜呑みにする、または信じたい気持ちも理解できる。

 でもね、多くの人が「至上のキータッチだ!」と褒め称える「ThinkPad600系」のキーが、「ThinkPad」シリーズ中、最悪と言われた「iシリーズ」と同じだったり、TOSHIBAの最悪のキータッチ(悩)を誇る「DynaBookSS」のA4サイズノートと同じだったりする(配列は異なる)。
 実際、打ち比べると全く違うのだけど、パーツレベルで言えば、付け替える事が出来る共通部品なのだ。多分OEM元は同じ・・・

 では名瀬?!

 最も違ったのは2箇所。
 キーのブッシュの材質と底面の強度。
 たったこれだけで、あそこまで感触が変わるのだ。

 って事は?

 お気づきの方、その通り。
 その2点を改善すれば大幅にキータッチは良くなるのです。
 もちろん、他にも底面の材質や強度に合わせたブッシュ選びとか、ツボのポイントはあるんですけどね。
 IBMのキータッチが高品質なのは、パーツ選択を真面目に行った成果でしょう。

 IBM信者の方々、キーボードについてのうんちくを語る際には、しっかりと確認されよ(笑)。
 思わぬ所で恥をかきますぞ。

おまけ画像
DynaBook600E
TP600EのA〜Zまでを付けたDynaBookSS6000。
DynaBook600E?
(ブッシュはエンターキーに至るまですべてTPの物を使用)
現実は、キーボード裏の右側に空間があるため、
そのままでは右側でバタつき、キータッチは悪い。
右側でバタつかない工夫をすれば、
TP600Eとほぼ同じタッチになります。

[文章-銀牙]

覚書へ戻る

HOMEへ戻る

排他式