排他式


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PERSONA HPW-200、230、30、50、60(CE2.0系)


PERSONA+専用革ケース

機種紹介

 90年代後半、一世を風靡したハンドヘルドPCも、21世紀と共にPDA系へと移行しました。
 PERSONAとはHITACHIがリリースした一連のハンドヘルドPCで、搭載OSはWindowsCE2.0〜2.1になります。
 WindowsCEハンドヘルドPCについては、CASSIOPEIA Aシリーズに記載していますので、この場では省略します。
 HITACHIは他にもPERSONAという名前の電化製品をリリースしていますが、登録商標の関係だと思われ、直接の関連はありません。

 さて本機ですが、形状とサイズからNECのMobileGearと比較される事が多い機種です。
 人気は、硬派なスタイルからMobileGearの方がある様で、関連サイトも数多くあります。
 一方、PERSONAは殆ど存在しません(笑)

 もっとも、軽量モバイルというジャンルが先に書いた通りPDA系やネットブックへと移行し終えている為、PERSONAに限らずMobileGearのサイトも殆ど更新されていないのが現状です。

 さて、NECのMobileGearUも比較対照にと同時所有していたのですが、私はPERSONAを残しMobileGearUを売ってしまいました。
 PERSONAを贔屓(ひいき)した訳では無いので、先にMobileGearUの良い所を上げておきます。

 まず、ディスプレイはMobileGearUの方が綺麗です。
 この時代のハンドヘルドPCは、バージョン2.0の仕様上256色なのと、携帯端末と言う性格上のコストダウンでFSTN液晶(一部を除く)ですから、綺麗と言ってもFSTNなりにって事です(笑)

 そして、全体的な処理速度もMobileGearUの方が快適でした。
 これはMobileGearUに搭載されたMIPS系VR4111と、ペルソナに搭載されていたSH-3というCPUの性格の違いで、高速処理を目指して開発されたMPISに対して、SH-3は省電力を主眼としていた為です。
 (一応、カタログスペックでもPERSONAの方が2時間程稼働時間が長い・・・が、実際はそこまでの差はない・・・)

 デザインセンスは、個々の好き嫌いがあると思いますが、MobileGearUの方がまとまっていると思います。
 どちらかと言えば、MobileGear系列の「ビジネスマンが如何にも使いそうなツール」というイメージに対して、PERSONAは「家電感覚で女性が使う」事を想定している感じです。
 実はPERSONAも初めはビジネスターゲットで、プリインストールされているアプリもビジネスに活用するもので固められていたのです。
 が、MobileGearUとのバッティングを嫌ったのか、モデルチェンジごとに「ポストペット」「バイオリズム」「占い(それも複数!で充実している)」と、変化を遂げ、気が付けばビジネスマンが所持するには、とっても恥ずかしい仕様になってしまいました。

 特に晩年になるとiMacよろしくのスケルトン仕様+パステルカラーとなり、ビジネスの場でうっかりカバンから取り出そうものなら、前面に貼られた「ポケットポストペット入り」の愛らしい「ピンクのももたんシール」の絶妙な演出との相乗効果で、「てめ〜このふざけてんのか!」と怒鳴られる事請け合いです。
 この仕様上の問題(?)に関しては、上の写真の様な革ケースを利用し、涙ながらに「ももたんシール」を剥がすワザで回避する事が可能となります。
 (私は剥がしてません)

 しかし、充実した数々の占いやバイオリズムの誘惑は常に付きまとい、ついつい起動させてしまう恐ろしい一面は残ります。

 あ、MobileGearUは海外版の最終型が一番格好が良く、もしこのデザインを国内で採用していたのなら、もっとMobileGearUは売れたと思います(笑)

 話が脱線しましたが、参考までに私が使用したMobileGearUは、MC/R550でした。
 それでは、何故パフォーマンスの高いMobileGearUを使用せずにPERSONAを選択したのか?

 理由はキーボードです。
 PERSONAの方が打ちやすかったからです。
 誤解されて欲しくないのは、決してPERSONAが優れMobileGearUが劣っていたからではありません。
 PERSONA使いの方がMobileGearを触れば気付くと思いますが、タカログ上で同じはずのキーサイズが実際にはPERSONAの方が大きく打ちやすく感じます。
 (幅は同サイズで縦方向がPERSONAの方が広い)
 あとはPOWERキー。

PERSONAMobileGear

 PERSONAは他のキーから隙間がある上、誤って押さない為の突起が両サイドに有ります。
 また、ファンクションキー。

PERSONAMobileGear

 ここにも隙間があります。
 表示がアイコン状になっていますが、隙間からxx番目といった感じで感覚的に押せました。
 数字キーがPERSONAはズレていますね。
 これは人によっては違和感があると思います。
 私は何故か気になりませんでした。

 あと、「半角/全角」キーの位置が、PERSONAがデスクトップ用キーボードと同じ位置にあるのに対して、MobileGearはファンクションキーの横にあります。

 以上の事からテストをすると、MobileGearで打ち間違いが多く発生しました。
 もちろん、MobileGearのみ使用しているならば、体が順応するでしょう。
 しかし、私はデスクトップと通常のノートパソコンを多用します。
 キーがわずかでも大きい方が当然楽になります。

 また、キータッチの評価は使用者のフィーリングと如何にマッチするかで左右されます。
 ですから使用者によって異なるものです。
 言える事は、PERSONAの方がMobileGearより硬めのブッシュが入っています。
 後はそれが気に入るか気に入らないかの個人差によります。

 MobileGearは至上のキータッチとよくサイトに書かれていますが、あくまでもMobileGearファンが書いている内容である事を忘れてはいけません。
 同時にサイトの殆どはプロが書いていない事も忘れてはいけません。
 判断基準は自分自身にあるのです。
 (もちろん、ここの内容も私の個人的評価なので100%信じては駄目ですよ?)

 フィーリングを確認するにはA〜Zまでを何度も打ち込み、感覚的に楽と思うものを選択しています。
 また、キーストロークやクリック感も見ます。
 この感覚が私にとってPERSONAの方が自然であった、という事です。

 尚、この判断はちょっと試して決めた安易なものでは無く、ほぼ同時に入手して半年間交互に使用し続けた上で決断した事を付け加えておきます。

【文章:銀牙】(2009年8月25日追記)


モバイル大きさの比較
 先頭からリブレットFF、ペルソナ、モバイルギア

ハンドヘルドの位置付け

 HPCと呼ばれる一連のWindowsCEマシンというものは、一体どの様な位置づけだったのでしょうか?
 ここでいう位置づけとは、マイクロソフトの定義では無く、使用する我々側からです。

 携帯出来てサッと起動し、必要事項を確認または打ち込めばパタッと閉じて仕舞う。

 こんな感じでしょうか?
 或いは、スケジューラとかですかね。
 リリースされた当時なら携帯地図帳なんて使い方もしていたでしょう。
 翻訳ソフト等もありましたから、今の様な小型翻訳機の代わりに使用していたかもしれません。

 私の場合、この手の道具は移動中や移動先で思いついた内容を書き留めるメモ帳となります。
 少々勿体ないかもしれませんけど、融通の利くワープロなんです。
 このサイトを閲覧されれば気付かれる事と思いますが、キータッチ関連の内容が多くあるのはその為です。
 私がモバイルパソコンの評価を決める時、キー入力の要素が多くを占めています。

 そんな中でPERSONAは、電車で一番タイピングしやすい機種として愛用しています。
 初めからATOKを実装している点も忘れてはいけません(初期モデルを除く)
 ATOK pocketの辞書ファイルは4M近くもあり、ユーザー辞書も加えるとメモリに限りのあるハンドヘルドPCにとって、非常に厳しいものがあります。
 今でこそ大容量のCFが安価に売られていますが、当時は辞書ファイルをチューンナップしたり各自苦労をしたものです。
 事実、メモリが多くても8MBのCASSIOPEIA Aシリーズにおいては、メインメモリにATOKをインストールすると、何もせずともメモリが圧迫され、全体のパフォーマンスが恐ろしく低下します。
 つまりATOKと基本辞書ファイルがROM上にある恩恵は非常に大きく、文章主体の人間にとって大きなアドバンテージです。

 私は富士通ユーザーでしたが、親指シフト時代には国民機に鞍替えしていた為、親指シフターではありません。
 が、この辺りの機械でもキーボードの割り当てを変更する事により、親指シフト機としても活用出来るらしく、その筋の方にはオアシスポケットからの乗り換えもあった様です。
 もっとも、MobileGearを好んで使用されていた様ですが・・・もう少し注目されても良い機種と思うのですけど、やはり処理速度の差で敬遠されてた機種です。
 HC-20の項でも書きましたが、人がパソコンと向かい合っている時間の多くは思考によって手を止めているので、そこの割り切りが出来るかどうかなのですが(苦笑)
 確かにPERSONAで高速タイプを行うと、486DX+Windowsみたいに一呼吸後に文字がズラズラズラ〜っと出てきて笑えるのだけれど、これが笑える人かイラつく人かって差ですか。

 つまり男の技量の差ってヤツなんだなぁ(違)

 え?さっきPERSONAは女性向けって書いてたって?
 そうですよ。
 PERSONAは女性向けです。
 だからそれを男が使うには寛大な心が必要なのです。

 これでバックライト無しのモノクロ液晶+電池駆動なら文句無しなんですけどね。
 それこそMobileGearじゃん!って突っ込みは無しですよ?
 MobileGearを使うのは簡単過ぎでベタすぎでしょ?(結局そこか)
 越えるべきハードルがもう少し高くて、キーがPERSONAより大きければ、キーのブッシュを調整してMobileGear(中でもDOSモバ)使っていたかもしれません。

 近年は、携帯する端末を乾電池駆動の製品に統一した事から、PERSONAの出番は減る事になりました。
 専用バッテリーの内蔵電池積み替えをゆっくりしている時間が無くなったのと、カラーモバイルでは連続稼働時間が電池駆動時代のマシンにはかなわない為です。
 また、自宅向けワープロとして画面の大きなCE機に移行した事も使わなくなった理由の一つです。

 しかし、キーボードの打ちやすさにおいては、ハンドヘルドPCの中でこの機種が一番でした。

【文章:銀牙】(2009年8月25日追記)


PERSONAパンツレットPERSONAのパンフレット

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