
PC-286US-STD
発表は1988年10月、PC-286LEと同時でした。
PC-286LやPC-286LEと同じく、286を名乗りながら286でなかった前年モデルPC-286Uの後継機でした。
しかし、こちらはしっかりと286を搭載し10MHzの周波数で動作していました。
やはり先に入手していたPC-286LE-STDと比較して体感差がかなりありました。
時代的に10MHz駆動というのは標準的で、当時のアプリを動かす分には特にストレスも無く、1994年頃まで使用していました。
しかし、晩年は主流が386に移行した事から、次第に苛立ちを感じましたが、やはりEPSON贔屓(ひいき)なのでこの機種は好きでした。
薄型がメリットであり、同時にそれは拡張性を犠牲にしています。
それでも、FM音源を内蔵していた事から、音源を拡張する必要がありませんでした。
エメラルドの電源ボタンと黄色いリセットスイッチはEPSONの証。
何故この配色を止めたのか、事務所でのウケが悪かったのでしょうか?
PC-286LE-STDを購入した事から、私は5.25"から3.5"へ完全にメディアを移行しました。
3.5"のFDDと言っても、この機種はヘッドを浮かせて移動させていたので、カチッカチッを5.25"と同じ心地よいアクセス音を響かせてくれます。
反面、よく破損したFDDだった様です。
友人の手に渡った後破損したらしいのですが、EPSONでは無償で修理を行ってくれたそうです。
EPSONが太っ腹だったのか、それ程破損したのかは不明です。
【文章:銀牙】(2009年5月22日)
まだ、5.25"のFDDが主流だった事もあり、決して爆発的に売れた機種ではありませんでした。
それでも、この頃からEPSON機が国民の支持を集め始めます。
NECと比較して安価にPC-9801の資産を活かせるEPSONの98互換機の登場により、NECもPC-9801シリーズの低価格化を迫られ、結果、16bitの価格帯が下がる事となり、同社のPC-8801シリーズを潰してしまいました。
NECとEPSONは98互換機の販売を巡って、和解するまでに半年程かかったり、当初は熱心なNECファンから冷たいそしりを受けたり、何かと災難続きでしたが、次第にNECに無い機能を搭載する等でNECユーザーの一部取り込みにも成功します。
晩年は同じソフトを共有する仲間として、ユーザー同士も協力し合いました。
【文章:銀牙】(2009年5月27日修正)
1988年12月発売
| CPU | 80286(10MHz) |
| ROMBASIC | なし |
| RAM | 640KB(6.6MBまで内蔵可) |
| VIDEO | テキスト12KB/グラフィック128KB |
| 表示 | 640x400(4,096中16色) |
| 音源 | FM音源3和音+SSG音源3和音 |
| FDD | 3.5インチx2 |
| HDD | なし(20MB/40MB追加可能) |
| 定価 | 268,000円 |